ECB総裁、リセッション回避へ連携訴え

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は、
ユーロ圏のリセッション(景気後退)
再突入回避に向け、ユーロ圏加盟各国に対し、
構造改革や投資、財政規律の強化、
需要押し上げで連携するよう要請した。

ECB報道官が明らかにした。

報道官によると、ドラギ総裁は、ユーロ圏に
対する市場の信任を維持するため、欧州連合
EU)の財政ルールを堅持することが必要で、
財政基盤が堅固な国は、成長押し上げに向けた
刺激策の実施を検討すべきと語った。

総裁は「2011〜2012年、われわれは連携し、
ユーロ崩壊を回避した。ここにきて再び、
リセッション再突入を回避するため、
協調行動をとる必要がある」と強調。

12月18〜19日開く次回EU首脳会議までに、
各国に構造経済改革の工程表を提示するよう求めた。

さらに、ECBには必要に応じ、他の
非標準的手段を利用する用意があると再表明。

低インフレの長期化で賃金・物価設定に
二次的な影響及ぶことになれば懸念としつつも、
「デフレ」との文言は用いなかった。