就任前の「目標未達なら辞職」発言、深く反省=岩田日銀副総裁

日銀の岩田規久男副総裁は28日午前、参議院財政金融委員会で、
就任前に2年程度で2%の物価目標が実現できない場合は辞職する
と発言したことについて、深く反省している、と語った。

大久保勉委員(民主)の質問に対する答弁。

岩田副総裁は、昨春の就任前の国会における所信表明で、
2年で2%の物価目標が達成できない場合は辞職する考えを
表明したことに関し、「(達成できなければ)自動的に辞めると
理解されてしまったことを、今は深く反省している」と語り、
「まずは説明責任を果たすことが先決というのが真意だった」
と説明した。

当時言及した日銀法改正に対する考えについても、
2%の物価安定目標が政府と合意されている現在は
「あえて改正する必要はない」との認識を示した。

その上で、2年程度で2%の物価目標の達成について、
人間の行動に働きかけるのが金融政策とし、「電車の
時刻表のように、きちんとはできない。不確実性が
大きい」と指摘。

2年程度での実現を目指して、最大の努力を
行うという日銀の行動が大事だ、と語った。