スウェーデン中銀、政策金利をゼロ%に

スウェーデン中銀は28日、政策金利のレポレートを
25ベーシスポイント(bp)引き下げ、過去最低の
0%とすることを決定した。

予想よりも大幅な利下げに踏み切り、
低インフレと戦う姿勢を鮮明にした。

スウェーデンのインフレ率はここ何年もの間、
中銀のターゲットを下回っている。

経済には持ち直しの兆しが見られるものの、
2014年に入って消費者物価が前年比ベースで
上昇したのはたったひと月だ。

中銀は声明で「スウェーデン経済は相対的に堅調で、
経済活動も引き続き上向いている。しかし、
インフレ率は低すぎる」と指摘した。

さらに引き締め開始の予想時期も先送りし
「2016年半ばにレポレートの段階的な引き上げを
開始するのが適切」との認識を示した。

中銀は声明で「インフレ率の幅広い低下と、
インフレ率予想の度重なる下方修正は、基調的な
インフレ圧力が非常に弱く、以前の予想よりも
弱まっていることを示唆している」と指摘。

「海外でもインフレ率が低下し、経済活動も
弱いことを踏まえると、インフレ率が目標の2%に
到達するまでには、より長い時間がかかると
予想される」としている。

スウェーデン中銀は今年7月に50bpの
利下げを行って以来、政策金利を据え置いていた。