ECB理事会内の亀裂、フィンランド中銀総裁否定

欧州中央銀行(ECB)理事会のメンバーの
リーカネン・フィンランド中銀総裁は13日、
ドラギECB総裁と理事会メンバーとの間に
亀裂が入っているとの観測を否定し、特に
ドラギ氏とバイトマン独連銀総裁の折り合いが
悪化しているとのうわさは憶測に過ぎないと述べた。

ドラギ氏はこれに関連し理事会後の記者会見で、
「意見が食い違うのはまったく自然なこと」とし、
米英日本の中銀でも起こり得ることで「正常な
多様性を示す一側面」との見解を示していた。

リーカネン総裁はフィンランドの公共放送YLEに対し、
「詳細については当然、相対する見方が出てくる。
ただ、非常に重要なのは、基本的な見解では
われわれは一致しているということだ」と述べた。

また、ドラギ氏とバイトマン氏の折り合いが
悪化しているとの観測についても、「両氏の間の
個人的な関係は良好」とし、双方ともに良く
コミュニケーションを取り合っていると述べた。

その上で、ECB理事会の討議をスポーツに例え、
誰が点数を稼ぐかではなく全体として勝利を
挙げることが重要との考えを示した。