英中銀、11月は7対2で金利の据え置き決定=議事録

イングランド銀行(英中央銀行)が19日に公表した
金融政策委員会の議事録によると、11月の同委員会は
7対2で金利の据え置きを決定した。

ウィール委員とマカファーティー委員が
0.75%への利上げを主張した。

両委員は8月の委員会以降、
利上げを主張している。

議事録によると、大半の委員は、落ち着いた
インフレ見通しを踏まえ、政策金利の据え置きが
正当化されると判断した。

ただ、「見通しに対するリスクバランスについては
これらの委員の間で幅広く見解が分かれた」という。

一部の委員は、経済成長が予想よりも鈍化し、
インフレが目標を下回る期間が長引くリスクが
あると指摘。

利上げの時期が早過ぎると経済が衝撃の
影響を受けやすくなるとの見方を示した。

一方、英中銀の最近の予想よりも早期に
経済の余剰能力がなくなる可能性もある。

政策委員らは、政府の緊縮財政の影響と
海外からの需要の弱さを補うのに十分な
強さが個人消費に見られるかどうか
疑問視している。

ウィール委員とマカファーティー委員は、
目標を下回るインフレは主に為替相場の上昇と
原材料価格の下落によるものと指摘した。

金融市場の投資家はここ数カ月間で
利上げ時期についての予想を大きく
後ずれさせており、現在は来年終盤の
可能性を織り込んでいる。