ユーロ圏はデフレ寸前、ECBの信頼性が焦点に=伊中銀副総裁

イタリア銀行(中銀)のサルバトーレ・ロッシ副総裁は19日、
ユーロ圏はデフレに陥る寸前の状況にあり、欧州中央銀行
(ECB)がインフレ目標を達成できるかどうかはその信頼性に
関わる問題だと警告した。

副総裁はベローナ大学での講演で、ユーロ圏の
10月のインフレ率が0.4%にとどまり、
18加盟国のうち2カ国のみが1%を上回る水準を
確保したことに言及し、「ユーロ圏はデフレに
陥る寸前」と指摘。

その上で、低インフレの主要因は弱い需要で、
長期的な予想インフレ率が不安定化する
リスクがあるとした。

副総裁は、「ECBは物価安定目標を達成できるか
どうかをめぐり、その信頼性が問われている」
との見解を示した。

ECBは2%に近いがそれ未満の水準を
消費者物価上昇率の目標としている。