年末を意識する動きも

今週の為替相場は、年末を
意識した動きが想定されます。

米国が感謝祭休場となる中で、
大きな動きは起こりにくいと思われます。

円安のスピードが早かったことで、
その巻き返しの動きが出る可能性はありますが、
基本的には、円の下値を探る動きが続くもの
と見ています。

例年、年末に向けて、収益を本国に送金する
動きが出て、ドルやユーロは堅調な動きが見られます。

その流れが一巡すると、わが国輸出業者の円買いが
持ち込まれ、年末の薄商いの中で、円が急騰する
動きとなります。

この動きは、日本の輸出が減少する動きが
続く中で、薄れていて、ドル買いや
ユーロ買いが目立つ動きとなっています。

ただ、円安のスピードが早かったことで、
収益を上げるには、売り込んだ円を買い戻す
動きも出るものと見られます。

とはいえ、まだまだ円の
下値を見たとは見られません。

円の下値メドを意識する動きは
根強いものがあります。

特に、日本の政府高官からの円安に対する
強い警戒発言が出ていないこともあり、
円安余地がまだあると見ています。

年内の120円台というのが
ある可能性があります。

その水準を意識する動きが、
薄商いの中で継続するものと見ています。

ただこれも、先進各国が円安は
望ましくないと見れば、突然介入という
実力行使を見せるものと思います。

市場が油断している時が、
介入の絶好のチャンスとなります。

そのことを念頭の置きながら、
円を売る動きが継続すると見ています。

予想レンジは、
ドル円が116.20〜121.20円、
ユーロ円が144.20〜150.20円、
英ポンド円が183.20〜190.20円、
ドル円が97.20〜105.20円。