イタリアとフランス、メルケル独首相の改革要求に反論

ドイツのメルケル首相が欧州連合EU)の
財政規律を順守する努力をイタリアや
フランスに求めたことに対し、両国から
反発の声が上がった。

他国にかまうことなく、自国の
経済問題解決に注力すべきだと反論している。

メルケル首相はドイツの日刊紙ウェルトの
インタビューで、欧州委員会が財政改革の
進ちょくなどを点検する来年3月を前に、
イタリアやフランスが追加措置を講じるよう要求。

「欧州委はこれまでの提案が不十分という明確な
見解を示しており、私も同意する」と語った。

イタリア高官はこの発言に反発、レンツィ首相による
改革が不十分であるとの見解をメルケル首相が
示したことに「遺憾の意」を表明した。

フランスのサパン財務相もフランスのテレビ局の
質問に答える形で「フランスが改革を進めるのは、
欧州加盟国の首脳らを喜ばせるためではなく、
フランスにとって必要だからだ」と語り、
ドイツは低い出生率など、自国で問題を
抱えていると指摘した。