フィッチがフランスを「AA」に格下げ、財政再建策不十分と指摘

格付け会社フィッチ・レーティングスは12日、
フランスの長期外貨建て及び通貨建て発行体
デフォルト格付け(IDR)を「AAプラス」から
「AA」に引き下げた。見通しは「ステーブル
(安定的)」とした。

フランスの財政赤字削減策は、同国の債務水準に
関するフィッチの見解を大きく変えることはないとし、
格下げを回避するには不十分と指摘した。

フィッチは10月、フランスの公的債務見通しが
著しく改善しない限り、「1段階格下げする
公算が大きい」との見解を示していた。

また今年の仏経済成長率は、4年ぶりにユーロ圏の
平均を下回る見込みで、同国の経済見通しは弱いとした。