英インフレ率の急低下、デフレリスクではない=マイルズ中銀委員

イングランド銀行(英中央銀行BOE
金融政策委員会(MPC)のマイルズ委員は、
英インフレ率が急低下していることについて、
デフレリスクではないと表明した上で、景気を
刺激するためにこれ以上の措置を講じる必要はない、
との見方を示した。

日曜紙のコラムで述べた。

マイルズ委員は、サンデー・テレグラフ紙で、
インフレ率が急低下したことで金融政策の緩和が
必要だとする一部議論について「私は懐疑的に
みている」と述べた。

食品や燃料が値下がりすれば、家計は債務を
返済しやすくなるため、消費を先送りする
とは考えにくいとしている。

その一方で「金融政策をより正常な状態に戻す
というプロセスを、あわてて開始する必要性はない、
ということは言える」とも指摘した。

11月の英消費者物価指数(CPI)は前年比1.0%上昇と
約12年ぶりの低い伸びにとどまり、向こう数カ月に
一段と鈍化するとみられている。

市場では、英中銀は少なくとも2015年後半ごろまでは、
政策金利を過去最低の0.5%に据え置くとの見方が
強まっている。

マイルズ委員は、残りの任期中に利上げに賛成票を
投じることはないかもしれないと指摘。

同委員の任期は来年8月に切れる。