麻生財務相「うかつに為替介入するような発言はしない」

麻生太郎財務相は24日の閣議後会見で、
うかつに為替介入するような発言は
しないと述べた。

麻生財務相は「政策に完璧なものはない」とし、
その事例として為替政策について一般論を展開した。

麻生財務相は「円高は大変だと(メディアが)
書いていたが、最近では円安が大変だという。
いくらだったらいいのかと聞くと、皆黙る。
こういう話は難しい」とし「円安も円高
どこがいいのかわからないので、市場の
すう勢にまかせるのが正しいということに
今なっている。したがって、うかつに
介入するような発言はしないことに
なっている」と語った。

同相は、きょう発足する第3次安倍内閣でも
「引き続きアベノミクスに取り組む」との決意を
示した上で、成長戦略などの「第3の矢」は
経済界が応えなければ成功しないと述べた。

第3の矢について、麻生財務相は「政府として
税制面や規制面などいろいろな形で経済界に
支援をしている。経済界がこれに応えきる覚悟や
決意を示してやってもらわなければ、第3の矢は
成功しない」と指摘。

「民間がその気にならず、内部留保だけを
増やすのでは景気はよくならない」と語った。

第1の矢については、質的・量的緩和によって
「かなりの金融緩和が進んだ」と評価する一方、
「中小・零細企業の資金繰りが難しくなって
いるのではないかという点について、さらに
きめ細かくやっていかなければならない」
と述べた。

第2の矢(機動的な財政出動)に関しては、
2015年度の基礎的財政収支(PB)赤字の
GDP半減目標を「きっちりやっていく形を
示さなければ、国際金融の世界で批判を
招きかねない」と述べ、2015年度予算で
「きちんとやるということを示さなければならない」
と決意を示した。