欧州各国、ECB量的緩和でも改革の手綱緩めてはならず=独首相

メルケル独首相は22日、欧州中央銀行(ECB)が
量的緩和を決定したものの、欧州各国政府は経済改革の
手綱を緩めることがあってはならないとの考えを示した。

ECBはこの日の理事会で金利を据え置くことを決定。

理事会後の記者会見でドラギ総裁はECBが
買い入れを3月に月額600億ユーロのペースで開始し、
2016年9月末まで継続することを明らかにした。

これについてメルケル首相は世界経済フォーラム
(WEF)の年次総会で、「ECBがどのような措置を
打ち出そうと、真の成長の勢いは政治家が作り出す
状況に起因する必要があるとの事実がかすんでは
ならない」とクギを刺した。

その上で、イタリアとフランスの改革プログラムの
進展を歓迎するとし、ECBの措置により時間的な
余裕が生まれたため、欧州各国政府は「これまで以上の
決意を持って」改革を推進する必要があるとの考えを示した。

同首相はまた、ユーロ圏債務危機は制御されては
いるものの、完全に克服されたわけではないと指摘。

25日に総選挙が実施されるギリシャについて、
同国をユーロ圏にとどめることを常に目的として
政策を進めてきたとし、ギリシャは責任ある姿勢を
とり続けるとの期待を示した。