米利上げのタイミングを注目へ

今週の為替相場は、ユーロが
引き続き大きな材料になりそうです。

ECB理事会で量的緩和が決定されてから、
ユーロ売りが強まっています。

ユーロは対ドル、対円で
一段と値を崩しています。

スイスフランは対ユーロでは一段高を
維持していますが、対円ではまだ荒い動きを
繰り返しています。

ECBの量的緩和の決定をきっかけにした
ユーロ売りの流れには変化がないように思います。

この流れは、ドル円にも影響しており、
円は対ドルで底堅い動きを続けています。

ただ、今週はFOMCが開催されます。

ここでは、米国の好調な経済を映して、
利上げにどのタイミングで切り替えるかが
議論されると思います。

原油価格の下落などで、今週の利上げ転換は
難しいとの見方が出ていますが、利上げに向けた
準備期間を指摘する声が強まると思います。

秋口、あるいは年内の利上げに向けた声が強まれば、
市場は既に利上げへのカウントダウンに入ると思います。

その場合、ドルがどの程度買われるか、
関心が集まりそうです。

とはいえ、米利上げに向けて、かなりドルが
買われていた経緯もあり、意外にドルの上昇は
鈍いものになるのかもしれません。

予想レンジは、
ドル円が115.20〜120.20円、
ユーロ円が129.20〜134.20円、
英ポンド円が174.20〜179.20円、
ドル円が90.20〜96.20円。