ギリシャ格付け見通し、クレジットウォッチ・ネガティブに=S&P

格付け会社S&Pは、ギリシャソブリン信用格付け見通しを
「安定的」から、格下げの可能性を示す「クレジットウォッチ・
ネガティブ」に引き下げた。

現在の格付けは「B」。

S&Pは、ギリシャ新政権が債権者と金融支援をめぐり
合意にこぎ着けることができなければ、同国の資金調達を
めぐる状況が悪化すると指摘。

欧州連合EU)、欧州中央銀行(ECB)、国際通貨基金
IMF)との交渉が滞れば、ギリシャの格付けを
引き下げる可能性があるとした。

また、新政権の掲げる経済・財政政策の一部が、
これまでに合意している政策の枠組みと相容れない
内容になっていることが、今回の見通し引き下げの
理由と説明した。

さらに、ギリシャ国内銀から預金流出ペースが
加速していることや、国内銀のECBからの
借り入れが増加していることは、信用を
めぐる懸念材料と指摘した。