ドル、小甘い動きを継続か

今週の為替相場は、ドルが
小甘い動きを継続すると見ています。

FOMCでは、引き続き利上げに
ついては「忍耐強さ」が継続されました。

昨年は、2015年早々にも利上げが行われると
見られていましたが、原油価格の急落、世界経済の
混迷などを受けて、FRBは一転、利上げについて
慎重な姿勢を見せています。

年央、あるいは年末には利上げを行うと
見る向きが多いのですが、利上げ観測で
盛り上がったドル買いが萎んでいる感じがします。

また、発表される米経済指標は、底堅いものが多く、
予想対比では経済指標の数字は落ち込んでいるものが
出ていますが、経済の強さは本物ではないか、
そう考えています。

経済指標や、金利動向を見る限り、
ドルは強いと見ています。

ただ、今は期待で買われたドルの修正が
行われているのではないでしょうか。

対円で、一気に120円台まで、ドルが
急伸した修正が行われている感じがします。

その材料として、「忍耐強さ」が意識されたり、
経済指標の陰りがあるように思います。

ドル売りの材料として、
意識されていると思います。

さらに、欧州の景気の陰り、ギリシャ危機の
顕在化がユーロ危機を煽っています。

ギリシャがユーロから離脱するようなことがあれば、
ユーロ圏の根底が崩れる可能性が出てきます。

ユーロ圏の南北問題に加え、これまでユーロ圏の
盟主として君臨してきた、ドイツとフランスの
亀裂も気になります。

ECBの追加緩和策と併せて、ユーロが弱い理由が
幾つも出てくるような気がします。

また、これまで対ユーロでの上限を限定していた
スイスフランが上限を外したことで、急騰しました。

その後は、スイスフランを中心に、
為替相場は乱高下を続けています。

この動きも、為替相場
落ち着かない理由になっています。

これという、決め手はないのですが、
複数の材料が絡まっているような気がします。

まだまだ落ち着かない相場展開が続くと思います。

予想レンジは、
ドル円が114.20〜119.20円、
ユーロ円が128.20〜134.20円、
英ポンド円が174.20〜180.20円、
ドル円が88.20〜93.20円。