日本企業の海外利益率上昇を分析=日銀リポート

日銀は23日、日本企業の海外事業の利益率が
高まっているとの点に着目したリポートをまとめ
公表した。

従来よりも海外展開の拡大が日本企業の利益率向上に
つながっており、結果的に国内投資や株主還元などを
通じ国内経済にも好影響を及ぼしているとみられる
と指摘している。

リポートでは海外売上高比率の高い製造業は同比率が
低い製造業よりも売上高経常利益率が高いと例示。

上場企業の財務情報を用い、海外拠点を増やすことで
売上高経常利益率を押し上げる効果が2006年の1.0%から
2012年は1.2%に高まったと指摘している。

この結果、海外事業を含めた連結ベースの企業収益が、
株価上昇や配当、国内設備投資や研究開発投資を通じて
国内経済にプラスの効果をもたらす可能性があるとみている。