米当局、貴金属価格の不正操作で金融機関10社を捜査=WSJ
米司法省と商品先物取引委員会(CFTC)が、
貴金属取引における価格カルテルの疑いで
少なくとも10の金融機関を捜査していることが
分かった。
米紙ウォールストリート・ジャーナル
(WSJ)が関係筋の話として報じた。
捜査対象となっているのは英HSBCホールディングス、
バークレイズ、カナダのバンク・オブ・ノバスコシア、
スイスのUBS、クレディ・スイス、ドイツ銀行、
米ゴールドマン・サックス、JPモルガン・チェース、
仏ソシエテ・ジェネラル、南アフリカ共和国の
スタンダード銀行。
記事によると、司法省はロンドンでの金、銀、白金と
パラジウムの値決めに関して調査を進めている一方、
CFTCは民事事件としての捜査を開始したという。
スタンダード銀の広報担当者、エリック・
ラーセン氏はコメントを拒否した。
他の金融機関や司法省、CFTCからの
コメントは得られていない。
ゴールドマンやHSBCなどについては昨年、
白金やパラジウムなどの値決めの際に共謀して
価格を不正に操作したとして、米企業が
ニューヨーク州南部地区の連邦地裁で訴訟を
起こしている。
スイスの連邦金融市場監督機構(FINMA)は昨年11月、
UBSに、貴金属値決め指数を不正操作する「明白な企て」が
あったと認定した。