ECBの量的緩和、効果見込む投資家は27%=フィッチ調査
格付け会社フィッチがまとめた調査から、欧州中央銀行
(ECB)が近く実施する1兆ユーロ規模の量的緩和(QE)
プログラムがインフレ押し上げに効果をもたらすことを
見込む投資家は約27%にとどまっていることがわかった。
調査は、8兆ユーロ(9兆0800億ドル)超の
フィクストインカム資産を管理するファンド
マネージャーに対し実施された。
さらに調査からは、回答者の65%がユーロ圏に
デフレリスクが定着しつつあるとし、過去最高と
なったことも明らかになった。
昨年10月時点は53%となっていた。
フィッチは、欧州の投資家の間で「デフレ懸念が
高まっている」とした上で、同時に「ECBのQEの
効果には疑念視されている」と指摘した。
また、かろうじて過半数が
銀行融資の小幅拡大を予想。
92%がQEが金融市場の資産に
プラスの効果をもたらすと回答した。
フィッチは調査結果の詳細を
3月初旬に発表する。