ECB、ギリシャが改革実行すれば特例措置復活へ=ドラギ総裁

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は25日、
欧州議会に出席し、ギリシャが確約どおりに
改革を実行すれば、ECBは同国国債
資金供給オペの適格担保として認める特例措置を
復活させる意向を持っていると述べた。

欧州中央銀行(ECB)は今月4日、
特例措置を11日付で解除することを決定。

解除により、ギリシャ中央銀行が国内行への
資金供給を担う事態になっている。

ドラギ総裁はこれについて、「ECBには特例措置を
解除する以外の選択肢はなかった」とした上で、
「(改革)プログラムが完遂される条件が整ったと
理事会が判断すれば、直ちに特例措置を復活させる」
と述べた。

ただ、ドラギ総裁の発言内容からは、ECBが
直ちに特例措置を復活させることはないことが伺われた。

欧州経済については、ECBが国債買い入れ型の
量的緩和QE)を3月に開始すると発表してから
信頼感が改善していると指摘。

「ECBの措置によるプラスの影響はすでに
見え始めている。ユーロ圏全般にわたり、
短期金融・債券市場の状況は一段と改善し、
家計と企業の借り入れコストは大幅に低下した」
とし、「過去数カ月間と比べると、見通しは
全般的に改善した」との認識を示した。

ただ、ユーロ圏のインフレ率については
過去数四半期にわたり継続的に低下トレンドに
あると指摘。

インフレ動向がECBの目標に沿って持続的に
調整されていると理事会が判断するまでQE
継続すると述べた。

同プログラムは2016年9月末まで
継続されることになっている。

また同総裁は、ECBが近く開始する国債買い入れ型の
量的緩和QE)について、インフレ動向がECBの
目標に沿って持続的に調整されていると理事会が
判断するまで継続すると述べた。

同プログラムは2016年9月末まで
継続されることになっている。

ユーロ圏のインフレ率については過去数四半期にわたり
継続的に低下トレンドにあると指摘。

ただ、ECBの措置によるプラスの影響はすでに
見え始めているとし、ユーロ圏全般にわたり、
金融・債券市場の状況は一段と改善し、これに伴い
家計と企業の借り入れコストは大幅に低下したと述べた。