英中銀は金融市場の研究深めるべき、権限拡大で見直し必要=カーニー総裁

イングランド銀行(英中銀)のカーニー総裁は25日、
金融市場や新たに付与された規制権限の有効性へと
研究対象の軸足を移すべきとの認識を示した。

中銀開催の会議で、研究者に
新たな課題を提示した。

英国では昨今の金融危機後に
金融監督体制の見直しを実施。

これに伴い、英中銀は金利設定など従来の
金融政策運営に加え、政策責任の範囲が拡大された。

カーニー総裁は、こうした中銀の権限拡大に対し、
研究が追いついていないと指摘。

金融危機後の責務変更に見合うよう、中銀の
研究体制も変わる必要がある」とした。

金融危機以前は、物価安定に注力するあまり、
金融セクターへの研究はなおざりとなり、
金融安定が問題視されることもなかったとし、
今後はミクロプルデンシャルやマクロプルデンシャル、
金融政策の相互関係への理解を深めるよう研究体制を
見直す必要があると主張した。