債券市場の機能、75%が「低下した」と回答=日銀調査

日銀は量的・質的緩和(QQE)に伴う債券市場の
流動性など実情を調査するため初めて実施した
「債券市場サーベイ」の調査結果を9日公表した。

3カ月前と比較して債券市場の機能が「低下した」と
75%が答えており、流動性確保など市場機能の維持が
課題となりそうだ。

日銀がQQEによる未曽有の国債買い入れ
踏み出して来月で2年となる。

昨年10月の追加緩和以降は事実上、国債の発行総額に
等しいを金額を買い入れる異例の政策に踏み込んでいる。

市場参加者の声を丁寧に拾い上げるためにも、
債券市場サーベイを開始した。

回答期間は2月18日から25日。

調査対象先は40金融機関。

債券市場の機能度について、65%が「さほど高くない」、
30%が「低い」、5%が「高い」と答えた。

市場参加者の注文量は3カ月前と比べ「減少した」
との回答が77.5%に上っており、市場が細りつつ
あるのが明らかになった格好だ。

国債利回りの見通しについても調査。

新発10年債利回りについて市場参加者の見通しの
中央値は、3月末0.40%、12月末0.50%、
2015年度末0.50%、2016年度末0.75%となった。