メルケル独首相がギリシャ問題に慎重姿勢、「前途は困難」

来日中のメルケル独首相は9日、安倍晋三首相との
共同記者会見で、欧州はギリシャユーロ圏残留に
向けた金融支援合意で難しい局面に直面している
と述べた。

ユーロ圏からの離脱について、欧州委員会
ユンケル委員長よりも慎重な姿勢を示した。

ユンケル委員長は、週末の独紙のインタビューで、
ギリシャのユーロ圏離脱はないと明言している。

メルケル首相は「これまで何度も言っていることだが、
ギリシャをユーロ圏にとどめることがわれわれの
政治的目標だ。これについては何年も取り組んできた」
と発言。

一方で「ただ、この問題には2つの側面がある。
ひとつは欧州のパートナーとの結束、もうひとつは
ギリシャが改革や約束を実行する意欲だ。
これについては、非常に難しい道のりが
待ち構えている」と述べた。