豪中銀総裁が経済転換の難しさ強調、金利に新たな言及なし

オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)の
ティーブンス総裁は20日、鉱業部門主導の
成長からの移行は容易ではないとの認識を示した。

豪ドルの下落については、米経済回復や世界的な
原油価格安と同様に経済を支援すると指摘した。

総裁は「(鉱業部門主導の成長からの移行は)
大掛かりな転換であり、中銀は今後も支援を
続ける。ただ、これまでも言っているように、
微調整はできない」と述べた。

金利見通しに新たな言及はなかった。

豪中銀は2月に政策金利を過去最低の
2.25%に引き下げ、景気に上向きの兆候が
見られなければ追加利下げを実施する意向を
示している。

総裁は、過去の資源ブームの大半がひどい結果を
招いたと述べ、たとえ今後平均以下の成長局面に
なっても、状況は過去よりはるかに良好との
見通しを示した。