ギリシャが近日中に改革案の詳細提示へ、EUと合意

ギリシャのチプラス首相は、金融支援をめぐり、
独仏首脳、及び欧州連合EU)当局者と協議し、
近いうちに経済改革の詳細をEU側に提示することで
合意した。

協議はチプラス首相の要請でEU首脳会談に
合わせて開催され、19日深夜から夜を徹して行われた。

協議後にチプラス首相は「可能な限り早期に
ギリシャの経済的困難を克服するため、
すべての当事者が最善を尽くす意向を
確認した」と語り、追加支援確保に
楽観的な見方を示した。

支援に必要な改革をめぐり、チプラス首相と
メルケル独首相の間には依然見解の相違があり、
追加支援めぐる協議は停滞している。

チプラス首相は「景気後退を引き起こすような
策を実行する義務はない」と主張。

一方、メルケル首相は、承認された改革の完全な
実行以外は受け入れられないと断言している。

チプラス首相は23日、メルケル首相と
ベルリンで会談する予定。

EU当局者によると、ギリシャから納得できる
改革案が提示されなければ、EU財務相会合を
開催し、当面必要な支援のみを決定する可能性がある。

今回の協議には、EUのトゥスク大統領、
欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁、
ユンケル欧州委員長、ユーロ圏財務相会合の
デイセルブルム議長(オランダ財務相)が出席した。

ユンケル欧州委員長、デイセルブルム議長、
及びトゥスク大統領は共同声明を発表。

声明は「われわれは2月20日にユーログループが
まとめた合意を完全に順守する。相互信頼にのっとり
全員が作業を加速し、できる限り早期に完了するよう
取り組む」としている。