2012年の米FOMC情報漏れは「軽率な」接触が要因、FRBが指摘

米連邦準備理事会(FRB)は23日、2012年に
連邦公開市場委員会FOMC)の討議内容が事前に
漏えいしたとされる問題について、FRB当局者と
ジャーナリスト、アナリスト会社の「予期せぬ、
もしくは軽率な」接触が背景にあったとする
2年前の内部調査結果を公表した。

この問題は、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル
WSJ)の記事と調査会社メドレー・グローバル・
アドザイバーズの顧客向けノートに当時、2012年夏の
FOMC討議内容に関するとみられる内部情報が含まれていたもの。

量的緩和プログラムの拡大を検討していた
時期だったため、大きな問題となった。

FRBは民主・共和両党の議員からの質問に
応じる形で内部調査の結果概要を明らかにした。

それによると、当時のバーナンキFRB議長が
法務スタッフらに調査を指示。

2012年6月、8月、9月のFOMCに関与した
300人以上への聞き取りを実施した。

調査結果概要は「これらの漏えいは予期せぬ、
もしくは軽率な(接触による)ものとみられ、
FOMCの)政策提案もしくは行動の詳細は
何も含まれていなかった」と結論付けた。

ただ、メドレー・グローバル・アドザイバーズの
顧客向けノートに含まれた詳細な情報の一部については、
情報源を特定することができなかったとした。