今週も一進一退か

今週の為替相場は、一進一退か。

今週は日本の日銀短観、米国の
雇用統計と大きな材料が出ます。

日銀短観は、先行き見通しが
改善する可能性が強まっています。

日本経済に対する不透明感は強いのですが、
企業の業況感は改善すると見ています。

これで円を買うことが出来るかというと、
大幅に円が上昇する可能性は少ないと思います。

むしろ、改善幅が予想を下回った時には、
円売り材料視される可能性があると思います。

日本の景気については、好調を
みていることは、当たり前となっています。

ただ、景気の好調が、個人の給与に
跳ね返らないのが、一番大きな問題だと
考えています。

ここまで来たら、景気好調が
円買いに結びつく可能性があります。

まだまだ、日本の独自の要因で円が
買われるようなことは考えにくいと思います。

今週も、米国の景気、利上げが
大きなテーマになると考えます。

早期の利上げについては、イエレン議長が
否定したので、無いとは思いますが、
それでも早期の利上げについて発言が
出てくると思います。

これはなかなか消えません。

早期の利上げが浮上すると、ドルは買われ、
逆に利上げが遠退くと、ドルは売られるものと
思います。

また、今週は米雇用統計が発表されます。

市場は、米雇用統計をはじめ、米景気は
堅調との見方が支配的となっているので、
好調な数字が出ても大きな反応は無いでしょう。

むしろ、予想を下回った時に、
ドル売りの材料になる可能性が
あると考えます。

一方、ユーロは引き続き、ギリシャ問題を
巡る各国高官の発言が注目されます。

ギリシャ支援のあり方について、厳しい発言が
出るとユーロは売られ、ギリシャ支援が
まとまるようなら、ユーロは買われる動きに
なると思います。

いずれにしても、決め球が不足して、
一進一退の動きが想定されます。

予想レンジは、
ドル円が115.20〜121.20円、
ユーロ円が126.20〜131.20円、
英ポンド円が175.20〜181.20円、
豪ドル円が88.20〜95.20円。