原油価格の先行きに不確実性=黒田日銀総裁

日銀の黒田東彦総裁は31日午後、衆院財務金融委員会に出席し、
日銀は原油価格が緩やかに上昇するとの前提にたち物価が
2015年度を中心とする時期に目標の2%に達するとみているが、
原油価格には不確実性があると強調した。

維新の丸山穂高委員への答弁。

日銀は、原油価格がバレル55ドルから2016年度末には
70ドルへの上昇を前提にしており、黒田総裁は
原油がどんどん下落しなければ2015年度後半から
物価上昇率は加速する」と説明。

総裁は、欧米中央銀行も「足元の物価はマイナスだが
年後半に物価が上昇するとみている」と強調した。

同時に原油価格の動向は「地政学リスクで上昇したり、
米シェール在庫増で下落するなど、微妙でわからない」、
「先行きなどに不確実性がある」と繰り返した。

このほか「ギリシャ問題が市場や世界・日本経済に
与える影響を注視する」と指摘した。