ECBの政策に効果、各国は一段の投資必要=プラート専務理事

欧州中央銀行(ECB)のプラート専務理事は16日、
ECBによるマイナス金利量的緩和策はユーロ圏の
物価を押し上げているものの、各国は成長支援に向け
一段の投資を行う必要があるとの考えを示した。

プラート専務理事は、国際通貨基金IMF)総会での講演で、
最近の経済指標は、インフレ圧力が景気変動サイクルに
沿った形で改善していることを示しているとし、
これは今後の経済活動にとり良い兆候だと指摘した。

3月のユーロ圏インフレ率はマイナス0.1%と、
2月のマイナス0.3%から上昇した。

ただ同専務理事は「投資を増やすことで成長を
押し上げる必要がある。投資は現在の需要を
生み出すだけでなく、将来の供給につながる」
と主張。

インフラ整備の公共投資だけでなく、教育・
職業訓練分野に投資することで、革新的な
イデアを促進し、労働力を一段と活用することが
できるとの認識を示した。