円安で日本批判なかった、G20出席の麻生財務相
麻生太郎財務相は17日、20カ国・地域(G20)
財務相・中央銀行総裁会議で円安について日本への
批判はなかったと言明した。
G20後の会見で述べた。
またショイブレ独財務相との会談では、世界経済や
日独経済に加え、中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)
について議論したとした上で、AIIBについては公正な
ガバナンスや債務の持続性、社会や環境への配慮について
国際的に確立された基準に基づくことが大事との認識で
一致したと語った。
こうしたなか、日銀の黒田東彦総裁は、G20で
具体的な為替についての議論はほとんどなかったと表明。
また為替のボラティリティーが高まったことについて
強い懸念が表明された感じはしないとの考えを示した。
総裁は「為替については声明にある通り、従来の
G20の考え方をそのまま踏襲している。具体的に
G20で為替についての議論は今回はほとんどなかった」
と語った。
さらに、G20ではこのところの為替の動きについて、
各国の経済のファンダメンタルズを反映したとの見方が
中心だったとした。