金利は当面適切、緩和がいずれ必要になる可能性=豪中銀議事録

オーストラリア準備銀行(中央銀行)が発表した
4月7日の理事会議事録によると、経済状況を
見極めるためにはインフレなどの指標を確認する
必要があり、利下げしないことが適切と判断していた。

最近のコモディティ価格下落により豪ドルは一段と
低下すると見込んでいることが明らかになった。

これがより均衡のとれた成長への
一助になるとしている。

議事録では「国内経済がこれまで予想した道筋を
たどっているかを判断するには、インフレなど一段の
指標を待ち、今年の利下げの影響が景気に反映しているかを
見ることが有益」と指摘した。

第1・四半期のインフレ指標は22日に発表される。

議事録によると、「これら全ての要因を考慮すると、
当面は金利を据え置くが、いずれは追加緩和が
適切となるとも認識している」という。

理事会時点で得られるデータからは、景気は依然として
緩慢なペースで拡大しており、鉱業セクター以外の投資は
これまで見込んでいたよりも弱いと判断。

労働市場も抑制されており、今後も
続く可能性が高いとしている。

「低金利が住宅市場の不均衡を促進する
可能性を委員は警戒している」とも指摘。

ただ住宅ローンの伸び加速はとまり、住宅価格の上昇は
シドニー地域に集中し、他の地域では抑制されているとした。

2・3月の金融政策発表直前に豪ドルに異例の動きが
みられたことも理事会で討議。

豪証券投資委員会(ASIC)が調査しているが、
中銀の内部調査では情報漏れにつながる過失や
行為を示すものはなかったとしている。