薄商いの中、レンジ推移継続か

今週の為替相場は、薄商いの中で、
基本はレンジ圏での推移を継続か。

日本がゴールデンウイークに入ることや、
米国ではFOMCが開催される中で、
米利上げの時期を巡る思惑が強まることで、
大きな動きは期待しにくい展開が
予想されます。

足元の経済指標では、その弱さが気になりますが、
年内の利上げという想定には狂いは無いと
見られます。

FRBは、年内利上げを想定して、様々な策を
打ってくると考えられており、利上げは
動かないものと見ています。

ただ、発表された経済指標が、ドル高の
影響もあって、弱いことが気になります。

仮に、利上げが実施されても、実際の経済が
弱い場合には、即座に利上げはストップされる
可能性も否定できない状態です。

そのためにも順風な米経済の動きが不可欠です。

万が一、経済指標が悪化するような場合には、
利上げそのものが先送りされる可能性がゼロでは
ないこと意識したいと考えます。

また、欧州ではギリシャ支援を巡る動きが
物別れに終わりました。

欧州の厳しい原則に対し、ギリシャは先送りを
望んでいますが、その交渉は、上手く行っていません。

5月には再び話し合いが持たれますが、ギリシャ
ユーロ圏との溝は深いと思います。

足元では、ユーロには大きな動きはありませんが、
ギリシャがユーロ圏から離れるとの思惑が広がれば、
ユーロ売りが強まる可能性があると考えています。

今は、微妙な小康状態にあると考えています。

この中、円は、リスクに対する認識の変化で、
売られたり、買われたりを繰り返しています。

その状況には、変化がないと思います。

今週開催される日銀の金融政策決定会合では、
追加緩和の思惑も一部では浮上しています。

物価上昇が思わしくないことが、
更なる緩和の期待に繋がっているようです。

しかし、今の時点で追加緩和を行う、
論理的な理由が無いと思います。

政治の要請に応える姿勢を見せるのか
否か、注目されます。

予想レンジは、
ドル円が116.20〜121.20円、
ユーロ円が126.20〜131.20円、
英ポンド円が176.20〜182.20円、
ドル円が88.20〜93.20円。