ECB、講演の解禁原稿の提供停止=クーレ理事発言への批判受け

欧州中央銀行(ECB)は20日、講演の解禁原稿を
報道機関に事前提供することを停止すると明らかにした。

クーレ専務理事は18日、ヘッジファンドなど
業界関係者を前にした夕食会での講演で、
夏季は流動性が低下するとして、資産買い入れ
ペースを5〜6月に加速する方針を示した。

講演内容が公表された翌19日には株、為替、
債券がそろって理事の発言に大きく反応。

市場で材料視される内容を公表前のタイミングで
一部の業界関係者に事前に明らかにしたことをめぐり、
ECBには批判の声が上がっている。

ECBの報道官は今回の決定について、18日の件を
受けて「手続きを厳格にする」と説明した。