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スイスの金融大手UBSは20日、LIBOR
(ロンドン銀行間取引金利)の不正操作問題で
刑事責任を認め、米当局にLIBOR問題と
為替不正操作問題で罰金計5億4500万ドルを
払うことで合意したと明らかにした。
罰金は予想されていた額より大幅に低く、
UBSは業績への影響はないとの見方を示した。
同行株は欧州市場の取引で上昇している。
あるアナリストは、罰金が10億ドル程度になると
予想していたと述べた。
UBSは、為替不正操作問題で米連邦準備理事会
(FRB)が罰金3億4200万ドルを科したと発表。
米司法省からは為替不正操作問題では罰金を免れるが、
その代わりにLIBOR問題に絡み1件の有罪を認め、
罰金2億0300万ドルを支払う。
為替不正操作問題では、UBSは米司法省に不正行為を
報告した最初の銀行であることから訴追は免除されたが、
他の4行の米JPモルガン、米シティグループ、
英バークレイズ、英ロイヤルバンク・オブ・スコットランドは
20日にも刑事責任を認めるとみられている。