ドル、底堅い動きを継続か

今週の為替相場は、ドルが
底堅い動きを継続するか。

6月の米国の利上げは、FOMC議事録で、
先伸ばしされた、との見方が強まっています。

利上げを背景にしたドルの堅調さは
想定しにくくなりましたが、株価の
堅調な動きを背景にドルも底堅い
動きを続ける可能性があります。

また、欧州ではギリシャ問題が
大きなポイントを迎えます。

EUギリシャの協議が
最終段階に入ってくるわけです。

EUは、ギリシャに条件を付けることなく
債務返済を行うように要求しています。

これに対し、ギリシャは条件付きでの
債務返済を望んでいます。

これまで、ギリシャは何とか、債務を
返済して来ましたが、さすがに債務返済の
資金が枯渇しようとしています。

ギリシャが妥協せずに、交渉を延ばそうと
していますが、EU側は、今回は妥協を
しない姿勢を示しています。

各国の政府高官から出ているのは、
ギリシャがユーロ圏から離脱した後の
議論が出始めています。

欧州の不透明感が、結果的にドルを
買う材料になっているようです。

利上げの有る、無しはともかくとして、
米経済の実態はどうなのか、改めて
米経済の動向を注意深く見極める展開が
続くことになりそうです。

米経済指標次第で、ドル買い、ドル売りが
持ち込まれる動きとなりそうです。

また、日銀金融政策決定会合では、大規模な
金融緩和は継続することが確認されましたが、
景気判断は前向きになっています。

景気の先行きの不安はやや遠退いた格好です。

これを受けて、為替市場では、
円が買い戻されています。

金融政策を巡る思惑が為替相場
影響を与える動きを見せています。

米国、欧州、日本と三竦みの
動きが続きそうです。

予想レンジは、
ドル円が117.20〜122.20円、
ユーロ円が128.20〜135.20円、
英ポンド円が185.20〜193.20円、
ドル円が91.20〜97.20円。