フランスとイタリアの新規借り入れ削減「正しい道」=独財務相

ドイツのショイブレ財務相は、フランスとイタリアが
純新規借り入れを減らしていることについて
「正しい道」だとして評価した。

また、新規借り入れはユーロ圏全体でも
大幅に減少している、との認識を示した。

ドイツは2014年に、1969年以降で
初めて均衡財政を実現した。

ほかのユーロ圏加盟国に対しても、
財政赤字の削減を求めている。

ショイブレ財務相は24日放送のラジオの
インタビューで「フランスは新規借り入れを
かなり削減しており、これは正しい道だ。
イタリアも同様だ」と指摘。

「ユーロ圏の平均の純新規借り入れも近年、
ほぼ半分になった。欧州全体で正しい道に
あることを示している」と述べた。

欧州連合EU)統計局の発表によると、
フランスの昨年の財政赤字は、
国内総生産GDP)比で4.0%と小幅に減少。

またイタリアの財政赤字は2014年、EU
上限とする対GDP比3%に達したが、政府は
今年、対GDP比2.6%に削減することを
目指している。

ユーロ圏全体の財政赤字は、
2013年のGDP比2.9%から2.4%に減少。

債務はGDPの90.9%から91.9%に増えた。