米利上げ、9・12月の年内2度を想定=パ上ルFRB理事

米連邦準備理事会(FRB)のパ上ル理事は23日、
米経済が想定通りに推移すれば、9月と12月に
年内2度の利上げを見込むと述べた。

理事は米紙ウォールストリート・ジャーナル
WSJ)関連のイベントで、「9月に利上げを
開始し、12月に追加利上げを行うというのが
私の予想だ」と述べた。

理事は半々の確率で自身の予想が間違っている
可能性があるとしながらも、米国は完全雇用
近付いており、インフレはエネルギー安と
ドル高の影響によるベース効果が薄れるにつれて
加速に向かうとの見方を示した。

その上で「われわれは1年先の経済状況を
勘案し金融政策を実施する必要がある」とし、
下期に成長加速が見込まれる中で、FRB
先手を打つ時期に来ているとの認識を示した。

ただ利上げ時期にかかわらず、その後の
利上げペースは「緩やか」になるとし、
年1%ポイント程度の引き上げ幅になる
との見方を示した。

今月の米連邦公開市場委員会FOMC)後に
公表されたFRB当局者による金利見通しによると、
5人が年内2度の利上げを予想した。

今回の発言は、パ上ル理事が
そのうちの1人であることを示している。