米経済は第2四半期に回復、完全雇用近付く=フィッシャーFRB副議長

フィッシャー米連邦準備理事会(FRB)副議長は30日、
米経済は第2・四半期におそらく年率2.5%程度の成長に
回復したとし、労働市場完全雇用に近付いている
との認識を示した。

また賃金増の「暫定的な」兆候、及び雇用創出の
継続により、労働市場の改善が続きインフレ率が
目標の2%に向かうとの自信が深まるとした。

利上げ時期に関しては言及を避けたが、「目標達成まで
政策調整を待つべきではない」とし、FRBは金融政策運営で
先手を打つ必要があると指摘。

「われわれの政策はデータに依存する。今後の
連邦公開市場委員会FOMC)で(政策金利の)
調整を検討していく」と述べた。

また、ギリシャ問題について直接言及は
しなかったものの、世界的には「強い向かい風」が
吹いているとの認識を示した。

フィッシャー副議長は英国のオックスフォード大学で
行われたアフリカ諸国の中央銀行の会合に出席。

金融政策が変更されれば途上国が大きく影響を
受ける可能性があることをFRBは慎重に
認識しているとし、「市場が受ける可能性の
あるショックを最小化し、不必要な相場の乱高下を
避けるため、われわれは政策をめぐる戦略を明確に
伝達し、透明性を向上させるよう努めている」と述べた。