NZ中銀が利下げ、追加緩和を示唆

ニュージーランド準備銀行(RBNZ、中央銀行)は、
政策金利を3.25%から25ベーシスポイント(bp)
引き下げ、3.00%にすると発表した。

中銀は、軟調な景気見通しや低インフレを踏まえると
追加緩和の可能性が高いことを示唆した。

中銀のウィーラー総裁は声明で「経済見通しの
悪化と低インフレを踏まえると、政策金利
引き下げが正当化される」とし「現時点で
ある程度の追加緩和が見込まれる」との認識を示した。

カンタベリー地域の震災復興活動はピークを迎えたようで、
乳製品の輸出価格も大幅に下落したため、経済成長見通しは
6月の政策発表時と比べて悪化したとの見方を示した。

ニュージーランドドルは4月以降大幅に下落したが、
商品輸出価格の軟調を踏まえると一段の下落が
正当化される、と主張した。

さらに、年初の為替相場の上昇や世界的な
原油安を背景に、インフレ率は引き続き低水準で、
インフレ率は2016年初めに目標水準近辺に戻る
との見通しを示した。

ただ、為替相場の下落がいつ物価上昇に
つながるかは不明だ、としている。