ギリシャ、改革実行ならユーロ圏離脱可能性なくなる=欧州委員長

欧州委員会のユンケル委員長は23日、
ギリシャが約束通りに構造改革を実行すれば、
ユーロ圏から離脱する「可能性はなくなる」
と述べた。

ギリシャ議会は23日未明、銀行の
破綻処理などに関する法案を可決。

同国議会は既に、付加価値税引き上げや
年金改革の法案を可決しており、これで
欧州連合EU)が求める支援再開の条件を
クリアした。

ギリシャ議会が法案を可決しなかった場合には、
金融支援は白紙に戻り、ギリシャがユーロ圏から
離脱する可能性が高まるところだった。

ユンケル委員長はオーストリアのラジオ局ORFで
「私はこれまでにも常に、グレグジットギリシャ
ユーロ圏離脱)という選択肢を排除してきた」
とした上で「今やグレグジットの可能性は
なくなったと信じるが、それは改革を実行するか
どうかにかかっている」と強調した。

ギリシャは8月20日に、欧州中央銀行(ECB)に
対する34億ユーロの返済期限を迎えることから、
政府はこの日までにEU.と金融支援をめぐる
最終合意にこぎつけ、ギリシャ議会の承認を
得たい考えだ。