ギリシャ債務軽減、独連銀総裁が期限3年延長提案、歩み寄り示唆

欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのワイトマン独連銀総裁は、
ギリシャ支援をめぐり、債務の返済期限を3年延長することが
可能との考えを示した。

総裁は独連銀が想定できる案の1つとして「ギリシャ
欧州安定メカニズム(ESM)プログラムに支援を
要請した段階で、同国債務について返済期限を自動的に
延期する」ことを提案。

「こうすれば支援プログラムの必要資金を
大幅に圧縮できる」と語った。

ギリシャに対し厳しい姿勢で知られるワイトマン総裁が
このような発言を行ったことは、ギリシャ債務の軽減を
めぐり、歩み寄りに前向きな姿勢を示唆したと言えそうだ。

またECB理事会メンバーのノボトニー・オーストリア中銀総裁も、
返済期限の延長が可能だとの見解を示した。

総裁は地元紙ザルツブルガー・ナハリヒテンに対し
「債務再編に関して、ユーロ圏、及び国際通貨基金
IMF)には法的な制限が伴う。だが債務負担を
軽減する方法は他にもある」とし、「最終的には
債務の返済期限延長が可能だろう」と述べた。