ドイツ経済界、輸出保証の拡大要求

ドイツ産業連盟(BDI)など同国の経済4団体は20日
政府による輸出保証(ヘルメス保険)の適用範囲の拡大を
求める共同声明を発表した。

輸出は独経済のけん引役で、政府は
貿易保険を通じた輸出促進策を続けている。

声明にはBDIのほか、銀行連盟(BDB)、卸売・貿易業連合会
BGA)、機械工業連盟(VDMA)が名を連ねた。

4団体は「独産業が競争力を維持するため、ヘルメス保険の
適用要件の見直しが急務だ。輸出産業をめぐる国際情勢の
変化への対応を進めたり、金融市場の規制を考慮したりする
必要がある」と主張している。

現行のヘルメス保険は、独企業が製造した商品の部品の
半数以上が国内製の場合に適用を受けることができる。

しかし、近年は海外製部品が増え、輸出業者らは
海外製部品が75%を占めても保険対象とするよう
訴えている。

ヘルメス保険制度は1949年創設。

2014年は約248億ユーロ相当の
輸出品が保険対象となった。