米連邦預金保険公社、金融大手3社を提訴=債権受託者の責任追及

経営破綻した米テキサス州の地銀、ギャランティー銀行が
購入した27億ドルの住宅ローン担保証券RMBS)をめぐり、
債券受託者の役割を怠ったとして、米連邦預金保険公社
FDIC)は20日シティグループ、バンク・オブ・
ニューヨーク・メロン、USバンコープの米金融大手3社を、
ニューヨークの連邦地裁に提訴した。

ギャランティー銀は2009年に破綻。

FDICは同行が保有していたRMBSの売却で、
6億9500万ドルを超える損失を被った。

FDICは、3社がギャランティー銀の保有する
RMBSが適切に引き受けられたものだということを
保証せず、(RMBSを構成する債権の)貸し手らに対し、
是正や、問題を抱えたローンの買い戻しを
要求しなかったと主張している。

訴状によると、RMBSは2005〜2007年、現在は
JPモルガン・チェース傘下のベア・スターンズ
子会社EMSや、バンク・オブ・アメリカ傘下となった
カントリーワイド・ホーム・ローンズが発行した。

シティに関しては、ギャランティー銀が保有していた
4億2000万ドルのRMBSを10年3月に売却し、
2億ドルの損失を被ったと主張。

ニューヨーク・メロンについては20億6000万ドルの
RMBS売却で4億4000万ドルの損失を、USバンコープに
ついては2億4800万ドルの売却で、5500万ドルの損失が
生じたと訴えている。

シティとUSバンコープはコメントを拒否し、
ニューヨーク・メロンのコメントは得られなかった。

FDICはコメントを拒んだ。

ギャランティー銀は09年時点で130億ドルの資産と
120億ドルの預金を抱え、FDICの推計によると、
破綻に伴い預金保険基金30億ドルを費やした。