ECBインフレ目標、未達リスク高まる、緩和強化も=プラート専務理事

欧州中央銀行(ECB)のプラート専務理事は26日、
ECBが中期的なインフレ目標を達成できないリスクが
高まったとの認識を示し、必要に応じて資産買い入れ
プログラムを強化する用意があると表明した。

専務理事は記者団に「世界経済と商品市場の動向により、
インフレ率を持続的に2%に引き上げる目標が下振れする
リスクが増大した」と述べた。

「ECB理事会は必要に応じて対策を講じる意欲と能力があり、
これに関してあいまいな部分はない」と言明し、「資産買い入れ
プログラムは規模や仕組み、期間について十分な柔軟性を
備えている」と強調した。

専務理事は新興国で成長が鈍化しつつあり、一部では
需給ギャップが拡大していると指摘した。

ユーロ圏には大きな問題にはならないとしながらも、
逆風になる可能性があると分析した。

また、ECBは市場の大幅な変動が資金調達に
及ぼす影響について検討する必要があるとの
見解を示した。