資産買い入れ政策、インフレ率を下支えている=コンスタンシオECB副総裁

コンスタンシオ欧州中央銀行(ECB)副総裁は29日、
ECBの資産買い入れがユーロ圏のインフレ率を
下支えている、との見方を示した。

副総裁はジャクソンホール(米ワイオミング州)で
開催された経済シンポジウムで「昨年12月と
今年1月には、インフレ率はマイナスだった」
と指摘した。

ユーロ圏のインフレ率はなお低水準が
続いているが、今は少なくともプラス圏にある。

副総裁は「政策チャンネルは機能している。
6月まではかなりの効果が上がっていた」と述べた。

原油価格下落やギリシャめぐる混乱などの
要因から6月のインフレ率は若干鈍化した。

副総裁は「資産買い入れ政策をとらなかった場合
どうなっていたか、考えてほしい」と述べた。