ECB、必要であれば行動する用意=プラート専務理事

欧州中央銀行(ECB)のプラート専務理事は、
ECBは必要であれば行動する用意があるとの
決意を示すことが重要だ、との考えを示した。

ノイエ・チュルヒャー・ツァイトゥング紙との
インタビューで述べた。

また、量的緩和を含めECBの景気刺激策は、金融市場の
パニック回避に寄与した、との考えを示した。

専務理事は、新興国市場の混乱が拡大するなか、ECBは
現行の1兆ユーロ(1兆1300億ドル)規模の資産買い入れを
変更する用意があるとし「行動が必要な場合に向けた用意と
決意があるということを強調することが重要だ」と主張した。

「(資産買い入れの拡大は)今は時期尚早だが、世界経済を
めぐるリスクは大きく高まった。経済見通しを下方修正する
必要があった。状況に応じて行動を起こす準備を
整えておくべきだ」と述べた。

今月に入りECBは、中国経済の一段の悪化などを
理由に成長・インフレ予想を引き下げた。

ドラギ総裁は、債券買い入れプログラムの延長もしくは
拡大に踏み切る可能性があることを初めて明確に示した。