ギリシャ銀行の資本不足、100億〜250億ユーロの上限に迫る可能性

ギリシャ経済紙カシメリニは23日、ギリシャの銀行の
資本不足額について、第3次支援に盛り込まれた
レンジ100億〜250億ユーロ(約110億〜280億ドル)の
上限に接近する可能性がある、と報じた。

欧州中央銀行(ECB)は現在、ギリシャ4大銀行である
ナショナル・バンク、ピレウス、ユーロバンク、
アルファについて、資産ニーズに関する査定を行っている。

査定の正式な結果が発表されるのは、
10月末以降になる見通し。

ただカシメリニ紙は、法人向け融資についての
検査が想定よりも悪い結果になった、と報道。

消費者向け融資をめぐる査定についても、法人向けと
同様にさえない内容になると、銀行各行は
予想している、という。

カシメリニ紙は「ローンポートフォリオの評価から、
100億ユーロを超える資本不足が見込まれる。
これに、ストレステストがはじき出した
不足額が加わる」と指摘。

「アナリストは、最終的な不足額について、
200億ユーロに迫る可能性がある、と推定している」
と報じた。

銀行業界の関係者は、ECBによる査定の結果、
最大で150億ユーロ(約170億ドル)の資本不足が
指摘される、と推定している。