各国中銀、緩和解除で困難直面の恐れ=プラートECB専務理事

プラート欧州中央銀行(ECB)専務理事は24日、
各国経済は超低金利状態に慣れた状態になっているため、
世界各国の中央銀行は緩和的な金融政策を引き揚げる際に
困難に直面する可能性があるとの見方を示した。

同専務理事は、経済は「ゼロ金利」状態に
慣れ過ぎた状態になっている可能性があるとし、
「金融政策の引き締めサイクルを開始する時は、
これまでと状況はかなり異なると同時に、
難しさが増す可能性がある」と述べた。

その上で「非常に緩和的な政策を長過ぎる
期間にわたり維持することは、大幅なリスクを
はらむ」との見方を示した。

ただECBに関しては、インフレ率を現在の
ゼロ%に近い水準から目標とする2%近辺まで
引き上げる責務を負っていると説明。

ECBが現在実施している量的緩和QE)については、
全般的に効果を発揮しているとしながらも、
各国中銀はこうした措置を主要な手段と
し続けるべきなのか、一段の検証が必要に
なるとの考えを示した。

中銀の非伝統的措置はインフレ低下を食い止める上で
有効ではあるものの、QEが中銀の信頼に足る手段か否かを
判断するにはさらなる理解が必要とし、「QE
伝統的でないにせよ、各中銀にとり有益で信頼に
足る手段であるかどうか見極めるには、その影響を
一層理解することが必要だ」と語った。