英中銀、投資用不動産ローンと市場の流動性を注視=四半期報告

イングランド銀行(英中央銀行)の金融行政委員会(FPC)は25日、
最新の四半期報告で、賃貸を目的とした投資用不動産ローンの動向と
金融市場の流動性を注視していることを明らかにした。

ただ、現時点で規制を変更する
必要はないとの見解を示した。

FPCは、中国や他の新興国市場の動向を背景に
過去3カ月間に英金融市場の安定性に対するリスクが
高まったとする一方で、国内銀行の抵抗力も
回復していると指摘した。

また、住宅価格の上昇率はさらに加速する見通しだとし、
急増する賃貸目的の投資用不動産ローンを引き続き
注視する方針を示した。

初回住宅購入者を支援する政府のプログラムについては
金融安定性へのリスクはなく、条件を変更する
必要はないとした。

3カ月前の報告では、ギリシャ債務危機
悪化がもたらすリスクが焦点だった。

英中銀は、金利が上昇した際などに債券市場で秩序を
欠いた売りが誘発される可能性があることに関連し、
自動取引への懸念を表明。

これについてさらなる調査を行い、
12月の報告で改めて言及するとした。

また、12月に判明する英銀のストレステスト
(健全性審査)結果を踏まえて、現在ゼロに
設定されているカウンターシクリカル(景気循環
対し抑制的な)資本バッファーを変更するかどうか
決定するとした。