イエレン米FRB議長の体調回復、金融市場には不安も

24日の米マサチューセッツ大学での講演中に
体調不良になったイエレン米連邦準備理事会
FRB)議長は、その後回復し、翌25日には
ワシントンに戻った。

ただ、米利上げ再開時期が注目されるなか、議長の
健康状態は金融市場にとり不安材料として残る。

FRBは声明で、議長は長時間にわたるスピーチと
照明により、脱水症状に陥ったと発表。

議長はその後すぐに回復し、
その晩の夕食会にも参加した。

FRBの報道官は、議長の健康状態や、健康診断を
予定しているかなど、声明で発表した以外のことは
明らかにしていない。

セントルイス地区連銀のブラード総裁は
25日記者団に対して、仮に議長が何らかの理由で
職務を遂行できなくなったとしても、FRB
そうした事態に十分備えている、と語った。

イエレン議長が職務を遂行できない場合、
フィッシャー副議長が代行する。

不在期間の長さにより、連邦公開市場委員会
FOMC)では、副委員長のダドリー・ニューヨーク
連銀総裁が投票権を保留にし、一時的に議長を
務めることもある。