米利上げの世界経済への影響、以前より大の可能性=コンスタンシオECB副総裁

欧州中央銀行(ECB)のコンスタンシオECB副総裁は、
米連邦準備理事会(FRB)が利上げに踏み切った場合の
世界経済に与える影響について、特に中国などの新興国
世界経済に組み込まれている度合いが極めて高いことなどを
踏まえ、以前よりも大きい可能性があるとの認識を示した。

香港で行う講演原稿で明らかになった。

生産面で各国の連関の増加、国境を超えた資本フローの
拡大、政策ツールとしてフォワドガイダンスが重要に
なっていることも、影響が大きい要因として挙げた。

副総裁は、 先進国の金利がゼロから上昇するという点では
前例がなく、市場アナリストや政策当局者は影響を
「リアルタイムで知る」以外に選択の幅は少ないと
指摘した。

金融政策の乖離がユーロ圏と米国の経済ファンダメンタルズの
差を反映しており、通常は問題とならないはずだが「今回は
以前に比べて世界的な影響が大きい可能性がある」と述べた。